オアフ島には本格的な日本のとんかつが味わえる名店が点在しており、その人気は年々高まっています。ここでは「とんかつ@(とんかつアットマーク)」や「六角 浜かつ」「とんかつ銀座梅林」など、特に評判の高い5店舗を選び、特徴やメニュー、現地での実績を交えて詳しくご紹介します。それぞれの店舗には、料理の質や素材へのこだわり、提案されるメニュー構成まで、その魅力が詰まっています。ここで紹介する情報は、2025年現在の最新の現地データと利用者のリアルな口コミに基づいています。
オアフ島のとんかつ市場の特徴
近年、オアフ島では日本食人気が高まり、とんかつ店の進出やリニューアルが相次いでいます。和牛や銘柄豚などの高級食材を使う店が増え、現地在住の日本人だけでなく観光客からの需要も伸び続けています。また、定食スタイルで野菜やご飯、味噌汁をセットで楽しむ形態も人気のポイントです。
主要5店舗の比較表
| 店舗名 | 立地 | 価格帯(主なカツ定食) | 特徴 | 主なメニュー例 | 店舗の実績 |
|---|---|---|---|---|---|
| とんかつ@(とんかつアットマーク) | アラモアナ | $28〜$90 | ミシュランシェフ、熟成豚&和牛使用 | 熟成ロースカツ定食、A5宮崎牛カツ | 2025年新規、国際味覚審査機構受賞 |
| 六角 浜かつ(ROKKAKU HAMAKATSU) | アラモアナセンター | $29 | 豊富な和食・松花堂膳も人気 | 黒豚ロース&ヒレカツ、ミックスカツ | 和食全般に強くローカルファン多数 |
| とんかつ銀座梅林(GINZA BAIRIN) | ワイキキ | $44 | 日本老舗の分店、伝統レシピ・カツサンド | 黒豚ロースカツ定食、カツサンド | 銀座本店は創業100年、現地19年営業 |
| かつ田(KATSUTA) | ワイキキ(STIX内) | $20〜$35 | 京都発の人気店、新展開牛カツスタイル | 牛かつ、ご当地天ぷら | 2025年進出の新業態 |
| とんかつ玉藤(TAMAFUJI) | カパフル | $25〜$40 | 無料お替わりご飯、漬物セルフバー | 厚切りロースカツ膳t | メニュー・価格バリエーション豊富 |
【1】とんかつ@(とんかつアットマーク)
2025年8月にアラモアナエリアでオープンした新進気鋭のとんかつ専門店です。オーナーの小山田剛氏(名古屋出身)は、かつて日本でミシュランを獲得した経験があり、前田啓太シェフが手掛ける本格派。使用する豚肉は「とうもろこし豚」と呼ばれる米国産三元豚で、国際味覚審査機構(International Taste Institute)で「Superior Taste Award(優秀味覚賞)」を受賞しています。
主なメニューと価格
- 熟成ロースとんかつ定食150g … $28
- 熟成ヒレカツ定食150g … $30
- A5宮崎牛ヒレカツ定食120g … $90
- チキンカツ定食180g … $28
- 海老フライ定食5本 … $32
- ロースカツカレー … $25
- カレー単品 … $6
特筆すべきは、衣に現地評判のベーカリー「エピヤ」の焼きたてパンを使い、特製ブレンド油で揚げている点です。ソースは3種(マイルド、スパイシー、名古屋風味噌)を使い分け、茨城県産コシヒカリ米を炊き上げて提供。日替わりの副菜3品や、とろーり味噌入り豚汁がセットになり、「家庭のぬくもり」を再現しています。ランチでもディナーでも安定した人気を誇り、開店数ヶ月で地元日本人グルメや観光客から絶賛されています。
【2】六角 浜かつ(ROKKAKU HAMAKATSU)
アラモアナショッピングセンター内2階にあり、本格和食レストラン「六角」と、日本最大クラスのとんかつ専門チェーン「浜かつ」がコラボした複合和食ダイニングです。本場鹿児島産黒豚や和牛を使ったカツに定評があり、カツ丼、天ぷら、刺身など幅広い和食も展開。ファミリー層や現地ローカル、日本人観光客からも根強く支持されています。
主なメニューと価格
- 黒豚ロースかつ50g&ヒレかつ50gミックス … $29
- 黒豚ロースカツ(単品) … $29
- 松花堂膳(かつ・天ぷら・刺身・牛フィレなど6品) … $38〜$45
アラモアナセンター内という利便性と、本格的な食材選び・バリエーション豊富なラインナップで、地元の常連客が多いのが特徴です。とんかつ以外にも鰻、うどん、天丼など和食フルコースが揃い、昼食・夕食問わず予約や行列になることが珍しくありません。
【3】とんかつ銀座梅林(GINZA BAIRIN)
ワイキキのビーチウォーク沿いに店を構える老舗。日本の銀座で100年続く名門「銀座梅林」の分店として2007年に開店し、以来19年にわたりワイキキの本格とんかつの代表格となっています。特選黒豚や自家製パン粉、名物カツサンドなど、素材と製法に徹底的なこだわりを持っています。
主なメニューと価格
- 特選黒豚ロースカツ定食200g … $44
- カツサンド … $15〜$22
- 梅林ミックス定食(ロース・ヒレ・メンチカツ)… $37
「日本の味が恋しくなった時に真っ先に駆け込みたくなる」と地元日本人や観光客から長年愛され、口コミでも常に高評価。ライスは日本産米を都度炊き、おかずのサイドバリエーションも豊富で、「海外のとんかつ」とは思えない本場クオリティを誇ります。
【4】かつ田(KATSUTA)
2025年8月に新しく現地進出した京都発のお店です。ワイキキSTIXアジアンフードホール内で営業し、牛かつや地元ハワイアンダイニングの融合メニューを提案しています。
主なメニューと価格
- 牛かつ膳 … $20〜$25
- ミックスかつ膳 … $30
- 地元食材を活かした天ぷらmix … $35
和牛を使用した牛かつは、日本式そのままの赤身ジューシーなスタイル。観光客だけでなく地元のグルメ層からも注目が集まりつつあり、その独自性で連日盛況が続いています。
【5】とんかつ玉藤(TAMAFUJI)
カパフルに位置する「とんかつ玉藤」は、ご飯・味噌汁・キャベツのお替わりが自由、セルフサービスの漬物バーが名物の人気店です。日本国内で長年コンセプトを守り続けてきた北海道発のお店で、ハワイでも上質でボリューム満点のとんかつが評判です。
主なメニューと価格
- 厚切りロースカツ膳 … $25〜$40
- 上ヒレカツ膳 … $35
- 牡蠣フライ膳 … $32
ファミリーや長期滞在者、学生グループでも気軽に利用できるコスパの良さ、ご飯は北海道産ブランド米のブレンドを使用。日本と同じ基準の美味しさが安定して提供されています。
利用者動向と人気の背景
オアフ島のとんかつ店は、年々増える日本人観光客だけでなく、アメリカ人やローカル・アジア系住民による健康志向や本格和食需要の高まりを受け、確実に支持を拡大しています。2024年〜2025年にかけては、とくに高級志向店の新規参入・リニューアルが相次ぎ、平均客単価も$30〜$45台に上昇しました。一方で、「ワイキキエリアでは日本食の味そのまま」「家族でリーズナブルに利用できる」など、多様なニーズに応じた店作りが進んでいます。
まとめ:オアフ島でとんかつを味わう価値
五つの人気店それぞれに、料理のクオリティや素材へのこだわり、そして日本人らしい“心配り”が息づいています。海外で本格派のとんかつを味わいたい方、記念日の贅沢なランチやディナーを楽しみたい方、また気軽な食事で現地名物を体感したい方にとっても、オアフ島のとんかつ店は特別な体験を与えてくれるでしょう。食を通じて、ハワイと日本の文化交流と進化する現地フードシーンの“いま”を実感できる、そんなお勧めグルメスポットなのです。
