JCBカードがハワイで「強い」と言われる背景とは?
青い海と常夏の陽射し、そして日本からのアクセスの良さ──ハワイは長年にわたり日本人旅行者の海外渡航先として不動の人気を誇ります。そのハワイにおいて、クレジットカードブランドとして圧倒的な存在感を示しているのがJCBカードです。
「海外ならVISAやMastercardの方が強いはずでは?」というイメージを持つ読者も少なくありません。しかしハワイに限っては、ホテルのフロントやショッピングモールのレジ、レストランのメニューまで至る所で「JCB歓迎」の文字が躍り、JCBカード会員限定の無料サービスや割引特典が数多く用意されています。本記事では、JCBカードがハワイで高い支持を得ている理由を〈歴史・マーケティング戦略・現地サービス〉の3つの視点から詳しく解説します。
1. 歴史的背景:日本人渡航ブームと同時に築かれた「信頼」
- 1980年代後半~1990年代初頭の渡航者急増
円高の追い風と航空路線の拡充で日本人観光客がハワイへ押し寄せた時期、JCBはすでに国内最大のカード発行会社として確固たる基盤を持っていました。ハワイを訪れる日本人の「いつものカードを使いたい」という声を早期に捉え、加盟店開拓を本格化させたのが強みの始まりです。 - 現地法人設立と手厚いサポート
1990年にJCB International(Hawaii)を設立。日本語対応スタッフによる加盟店サポートやカード利用トラブルの迅速解決が評価され、ホテル・レストラン側にも「日本人客対応はJCBが一番安心」という認識が浸透しました。 - リピーター戦略
ハワイは「毎年訪れる」というリピーター率が高い地域です。「前回便利だったから今回もJCB」といった循環を生み、加盟店も積極的にJCBを採用する好循環が続いています。
2. マーケティング戦略:“Made for Hawaii, Made for Japanese”
ハワイ全土で使えるカードブランドは複数ありますが、「日本人旅行者にとって一番便利」を掲げた施策がJCBを際立たせています。
- JCBプラザ ラウンジ・ホノルル
ワイキキ中心部(ロイヤル・ハワイアン・センター内)に設置された日本語対応ラウンジでは、レストラン予約やオプショナルツアー手配、急病・紛失時のサポートを無料で提供。滞在中一度は立ち寄るという旅行者が多く、ブランドロイヤルティ向上に寄与しています。 - 移動も“タダ”になるJCBカード
ピンクラインのワイキキ・トロリー乗車がJCB提示で無料になるサービスは有名です。観光とショッピングを結ぶ主要ルートが追加料金ゼロで使える利便性は大きく、「JCBを持って行こう」という動機付けに直結します。 - ハワイ限定優待クーポン
アラモアナセンターやTギャラリアby DFSなど大型商業施設での10~15%割引クーポン、レストランでのデザートサービス、レンタカー料金優待など“旅行当日しか使えない特典”を多数ラインナップ。限定感が消費行動を後押しします。 - 日系企業・イベントとの協賛
ホノルルフェスティバルやウクレレピクニックなど日本人観光客に人気のイベントをスポンサード。日本語広告・SNS運用も徹底し、「ハワイ=JCB」のイメージを旅行前から刷り込みます。
3. 現地サービス:シームレスな体験が“安心”を生む
旅行者が〈支払う〉〈移動する〉〈遊ぶ〉といったシーンをワンストップで支えるのがJCBの最大の強みです。
3-1. 決済ネットワーク
主要ホテル・レストランだけでなく、ABCストアやフードトラックなど小規模店舗までカバー。タップ決済(NFC)の普及も進み、サイン不要でスピーディに支払えます。
3-2. トラベルサポート
紛失・盗難時には24時間日本語オペレーターが緊急カード再発行を手配。最短即日で仮カードを受け取れる体制は「慣れない海外でカードが使えない」という不安を解消します。
3-3. 体験型特典
ルアウ(ハワイ伝統の宴)やダイビング体験の割引、子ども連れ向けの水族館入館無料など、家族旅行からハネムーンまで幅広い層に刺さる優待を提供。これらはJCBの旅行ポータルや公式アプリで簡単に検索・予約可能です。
4. ブランドプロファイル:JCBカードの強みを数字で確認
- 世界加盟店数:約4,460万店(提携ブランド含む)
- 国内発行枚数:約1億3,600万枚
- 海外取扱高比率:35%超(年々増加)
- コールセンター対応言語:日本語・英語を含む25言語
上記データからも分かる通り、JCBは「国内専用」の枠を超え、アジア太平洋を中心にグローバルブランドとしての地位を高めています。中でもハワイは海外取扱高の優良市場であり、JCBにとって象徴的な成功例と言えるでしょう。
5. ハワイ経済へのインパクト
日本人旅行者1人あたりの平均消費額は2024年時点で約2,000ドル。そのうち約7割がカード決済とされ、その多くをJCBが処理しています。加盟店手数料やプロモーションを通じて現地ビジネスにも直接的な収益が落ちる仕組みは、ハワイとJCB双方にウィンウィンの関係を築いているのです。
6. 今後の展望と課題
2025年以降、ハワイ州は「リジェネラティブ・ツーリズム(持続可能な観光)」を掲げ、日本人旅行者にもエコフレンドリーな行動を促しています。JCBは環境配慮型カード素材の導入や、寄付連動プログラムの拡充などで貢献を強める方針を発表。安心+サステナビリティをキーワードに、ハワイでのプレゼンスをさらに固めることが期待されています。
一方で、キャッシュレス決済プレイヤーの多様化や為替レートの変動は競争環境を複雑化させます。JCBがハワイで「唯一無二」の地位を維持するには、日本人以外の観光客(韓国・台湾・米本土など)への利便性向上、現地スタートアップとの連携による新サービス創出が課題となるでしょう。
まとめ:ハワイ旅行にJCBカードを持つべき3つの理由
- 加盟店網の広さ:コンビニから高級ホテルまで「使えない店を探す方が難しい」。
- 豊富な日本語サポート:困ったときに母国語ですぐ相談できる安心感。
- 旅行者限定の実質無料サービス:トロリー乗車やラウンジ利用などで“旅費が節約できる”。
ハワイ旅行を計画中の方は、ぜひメインカードとしてJCBを携行し、そのメリットを体感してみてください。現地での小さなストレスを減らし、限られた滞在時間を最大限楽しむための最強パートナーになるはずです。
